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宇宙開発のイメージ

ロケット方程式

  • よみがな: ろけっとほうていしき
  • 英語名: Rocket Equation

ロケット方程式の概要

ロケット方程式とは、推進剤の質量変化に伴う速度変化を記述する式であり、宇宙機の運動を理解するための基本原理である。


ロケット方程式の詳細

ロケット方程式は、推進剤の質量変化に伴う速度変化を記述する式です。
ロケットの運動を表す基本原理であり、ロケットが打ち上がる仕組みを理解する上では欠かせないものとなっています。

この方程式は、宇宙機が推進剤を噴射することで加速する仕組みを数式で表したものです。
この式は、ドイツの物理学者コンスタンティン・ツィオルコフスキーによって導かれたため、「ツィオルコフスキーのロケット方程式」とも呼ばれます。

式の基本形は、Δv = Isp × g × ln(m0/m1) であり、Δvは速度変化、Ispは比推力、gは重力加速度、m0とm1は初期質量と最終質量を表します。
この式により、推進剤の質量やエンジン性能が宇宙機の加速にどのように影響するかを定量的に理解できます。

ロケット方程式は、ミッション設計や燃料計算、軌道遷移の計画に不可欠なツールです。
特に、深宇宙探査や複数回の軌道変更を伴うミッションでは、精密な計算が求められます。

また、この方程式は、推進方式の選定にも影響を与えます。
高比推力の電気推進では、少ない燃料で大きなΔvを得られるため、長期探査に適しています。
一方、化学推進では高推力が得られるものの、燃料消費が多く、Δvの制限が生じます。

ロケット方程式は、宇宙工学の基礎として教育や研究に広く用いられており、宇宙開発の理解に欠かせない概念です。


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