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宇宙開発のイメージ

深宇宙 とは?

  • よみがな: しんうちゅう
  • 英語名: Deep Space

概要

深宇宙とは、地球やその周辺の宇宙空間を超えたより遠くの宇宙領域を指す言葉である。


詳細

「深宇宙(しんうちゅう)」とは、地球やその周辺の宇宙空間を超えたより遠くの宇宙領域を指す言葉です。
地球の重力圏から離れた月よりも遠い領域に対して「深い」という言葉を用いることによって、その遠さを表現しています。
人工衛星が地球の周りを回っている「地球近傍宇宙」と比較すると「深宇宙」ははるかに広大であり、未だ多くの未知の領域が残されています。

では、深宇宙の「境界」はどこにあるのでしょうか。
その定義は時と場合によって変化します。
地球の重力圏である「約150万km」を超えたあたりが深宇宙の目安とされることが多いでしょうか。
その一方で、数字の上で区切りが良い「100万km」という数字が用いられることもあります。
月までの距離が「約38万km」であることを考えると、それよりもさらに遠い領域であることがお分かりいただけるでしょう。
ただし、月も十分地球から遠い領域であることから、月も含めた深宇宙領域として「月以遠」という言葉も頻繁に使われています。
この領域を深宇宙と同等の意味合いで用いるケースも稀にみられます。
すなわち、その「具体的な境界を表す距離」はケースバイケースで変わってくるということです。
そして重要なのは、それが共通して地球から遠く離れた領域を指す言葉であるということなのです。

こうした深宇宙領域について調査するために打ち上げられるのが「探査機」です。
探査機は、地球以外の惑星や太陽、小惑星や彗星などといった小天体などについてより詳しく知るために開発されます。
深宇宙探査機は目標天体に到達するまで長期間にわたって動作する必要があり、通信の遅延や電力供給の制限、過酷な環境に耐える設計が求められます。
これまでにも数々の深宇宙探査が行われており、太陽系の成り立ちや地球生命の起源などを理解する上で大きな成果を多数もたらしています。

深宇宙はまだまだ多くの謎に包まれた領域ですが、人類が宇宙の本質に迫るためにはこの広大な空間への挑戦が欠かせません。
今後も数多くの探査機が深宇宙へと向かっていくことにより、更なる知見がもたらされることでしょう。

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