再突入 とは?
- よみがな: さいとつにゅう
- 英語名: Reentry
概要
再突入とは、大気圏外から地球大気圏に人工物体が再び進入する現象のことを指す。
詳細
再突入とは、地球周回軌道や宇宙から帰還する宇宙機が高速で大気圏に突入する過程を意味します。
大気圏外から物体が再突入するとき、空気との摩擦によって極めて高温(数千℃)になります。
そのため、有人のロケットや貴重なサンプルの入った物体が再突入する際には、熱に耐えるための耐熱シールドが必要不可欠です。
大気圏再突入には主に3つのタイプがあります:軌道再突入(宇宙船やカプセル)、弾道再突入(ICBMなど)、制御された再突入(人工衛星の廃棄など)です。
再突入に成功するためには、大気圏に突入する角度やその際の速度を精密に制御する必要があります。
角度が浅すぎると大気に跳ね返されてしまう一方で、角度深すぎると機体が燃え尽きてしまうのです。
近年ではサンプルリターンや宇宙旅行ミッションにおいて再突入の技術開発が進んでおり、その進展が期待されています。
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