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宇宙開発のイメージ

観測装置

  • よみがな: かんそくそうち
  • 英語名: Observation Instrument

観測装置の概要

観測装置とは、宇宙探査機に搭載されるセンサーや測定機器のことであり、宇宙探査ミッションにおける主要なペイロードの1つである。


観測装置の詳細

観測装置とは、宇宙探査機に搭載されるセンサーや測定機器のことを指します。
これらは、天体や環境の物理的・化学的情報を取得するために用いられます。
宇宙探査において最も重要な構成要素の一つであり、探査対象の性質を科学的に理解するために使用されます。

観測装置は、宇宙探査ミッションにおける「ペイロード」としての性格を持ちます。
すなわち、探査機システム全体を俯瞰して見た時に、探査機は観測機器を運ぶための運搬装置であるという捉え方ができるのです。
もちろんミッションによっては、観測装置以外にも「ペイロード」としての役割を持つものが存在する場合もありますが、
宇宙関連のニュースによく出てくる「ペイロード」という語句についてのイメージとして、 宇宙探査の場合は概ね観測装置のことを指している場合がほとんどである、ということを頭に入れておくと良いでしょう。

観測装置は、カメラ、分光器、放射線検出器、磁力計、質量分析計など多岐にわたり、目的に応じて選定・搭載されます。
例えば、カメラは地形や地表の様子を可視化し、分光器は物質の組成を分析します。
また、磁力計は天体の磁場を測定し、質量分析計は粒子の質量や成分を調べることができます。

観測装置は、宇宙空間の過酷な環境に耐えるよう設計されており、温度変化、放射線、振動などに対する耐性が求められます。
また、取得したデータは通信システムを通じて地球に送信され、解析によって科学的成果が得られます。

日本の「かぐや」や「はやぶさ」シリーズでは、複数の観測装置が連携して天体の詳細な情報を取得し、世界的な成果を挙げています。


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