データレコーダ とは?
- よみがな: でーたれこーだ
- 英語名: Data Recorder
概要
データレコーダとは、宇宙探査機が取得した観測データや機器の状態情報を記録・保存する装置である。
詳細
データレコーダは、宇宙探査機が取得した観測データや機器の状態情報を記録・保存する装置のことを指します。
宇宙探査によって得られた貴重なデータを保管するため、非常に重要な装置であると言えます。
データレコーダは、ミッション中に取得された各種データを一時的または長期的に保存する役割を担います。
探査機が宇宙空間で観測した画像、温度、磁場、放射線などの情報は、すぐに地球に送信できない場合が多いです。
その場合、まずはデータレコーダに蓄積されます。
その上で、通信可能なタイミングで地球の地上局へ送信され、解析に利用されます。
その際、保存されていたデータは確実に改竄されることなく残される必要があります。
そのため、データレコーダには耐放射線性や耐振動性などが求められます。
そして、万が一の事態が起こらないように可能な限り信頼性の高い記録媒体が使用されます。
また、データレコーダは、探査機の状態監視にも活用されます。
例えば、電力供給状況や温度変化、姿勢制御の履歴などを記録することで、異常の早期発見やミッションの最適化が可能となります。
近年では、記録容量の増加や高速書き込み技術の進展により、より多くのデータを高精度で保存できるようになっています。
宇宙探査の成功には、こうしたデータレコーダの性能が大きく関わっているのです。
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