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宇宙開発のイメージ

地磁気 とは?

  • よみがな: ちじき
  • 英語名: Geomagnetic Field

概要

地磁気とは、地球が持つ磁場のことであり、宇宙からの高エネルギー粒子を遮蔽し、地球環境を保護する役割を果たしている。


詳細

地磁気は、地球が持つ磁場のことです。
単純な話をするだけで良いのならば、方位磁針のことを思い浮かべてください、とアナウンスすることになります。
その意味では多くの人にとって身近な存在であると言えます。

この地磁気は、地球の内部にある液体金属の対流によって生成されるものとされています。
実はこの磁場は、地球の周囲に広がる「磁気圏」を形成し、太陽風や宇宙線などの高エネルギー粒子から地球を守ってくれているのです。

もし磁場がなかったら、地球は宇宙から飛来する高エネルギーの放射線に晒されることになります。
そうすると、地上は生命が生きにくい環境になってしまうでしょう。
その意味で、地磁気は地球の生命環境を維持する上で不可欠な存在であると言えます。

地磁気はしばしば人工衛星や宇宙探査機による観測対象となります。
地球の地磁気の観測はもちろんですが、他の惑星の地磁気も観測対象となります。
これは、地磁気について理解することによって、その星の形成過程や現在の姿に迫ることができるためです。

ちなみに、宇宙開発においては地磁気自体が利用されることがあります。
というのも、小型衛星の一部には地磁気を利用して姿勢制御を行うものがあるのです。
磁石の力を使ってバランスを取るイメージですね。

このように、何気ない「地磁気」が宇宙開発の多くの場面で重要な役割を担うことを覚えておくと良いことがあります。
地磁気は、単に地球と宇宙の相互作用を理解する上で重要な自然現象というだけでなく、宇宙開発においてキーとなる素材なのです。


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